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トピック 絹に関わる人 シルクデザイナー「加藤なぎさ」6

インタビューを通じて、素材としての絹のすばらしさをお伝えします。

シルクデザイナー・加藤なぎささんにお話を伺います。

第6回目は、「 シルクの商品開発で価値を感じる場面 」についてお聞きしました。

これまで、シルクの商品を作っていく中で、特に商品的価値を感じた場面はありましたか?

 

私は、自分のブランドのコンセプトとして、「私もこどももおじいちゃんも。」というサブタイトルを付けています。つまり、老若男女に向けて、下着素材のスタンダードがシルクである世界を実現したい、という思いがあるのです。

中でも、いちばん大事にしたいこととして、生まれたての赤ちゃんが着ける肌着の生地で最もふさわしいのはシルクであると実感しています。シルクの優しさに包まれて人生をスタートする、なんと祝福されたことだろうと思います。価格でいいますと、コットン製品の10倍ほどにはなりますが、それでも納得して使っていただけるだけの価値を生み出せるのは、シルクだからこそであり、それ以外にはないと思っています。

シルクをまとった経験は、先々の人生においても、シルクを肌着の選択肢として選ぶ礎になります。出産お祝いを贈るというだけでなく、シルクを選択できる未来を贈る、日本におけるシルク加工技術を未来に送る(つなぐ)そんな意味を込めています。

大事な方の出産に対して、“えりすぐりの贈り物”として選んでいただけるところにも、大きな価値を感じています。

シルクの商品価値はとても高いのですね。ありがとうございました。

次回は、「 今後のシルクの商品デザイン 」について伺います。

(更新予定 2 / 11)

【 株式会社エレグランス 代表取締役 加藤なぎさ 】

1979年8月8日生まれ・福岡県出身

大学卒業後、地元プロ野球球団のダンシングチームを経て、メーカー受付担当として従事。その後、マーケティン部広報担当として勤務。

結婚と同時に退職し、エプロンブランド「エレグランス」を立ち上げ、2013年法人化。現在は、中小企業・サービス業に向けた制服エプロンのオーダーメイドデザイン企画により、受注生産を伸ばしている。

2016年エプロン生産の過程で「洗濯機で洗えるシルク」に出会い、自身のアトピー経験からシルク製のベビー肌着を開発、「TAMAMONO」ブランドを発表。

現在では「はたらく人を元気にするオリジナルエプロンを広げる」「洗濯機で洗えるシルクインナーを肌着のスタンダードにする」ことを目指しております。

TAMAMONO HP  http://tamamono.co.jp

はたらく人をかがやく人に 業務用に特化したオーダーメイドユニフォームエプロンELEWORK     

HP https://elework.jp

かわいいエプロンエレグランスHP http://elegrance.com