


シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」4

シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」3

インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
今回から、多面体表現者・中村明日香さんにお話を伺います。
第1回目は、「多面体表現者」という仕事についてお聞きしました。
中村さんのお仕事について教えてください。
「多面体表現者」というオリジナルの肩書は、2018年に商標登録をしました。
もともとは、歌とお芝居でミュージカルの舞台に立つことを目指していました。
玉川大学で声楽や日本舞踊なども学び、ミュージカルの研究所に入ってから基礎となるバレエやジャズダンス、歌を本格的に学ぶ様になりました。
その後ダンスはフラメンコやコンテンポラリーも、歌は様々のジャンルを、お芝居はストレートプレイもするようになり、表現という括りの中で興味が広がる一方、何を目指しているのか問われると「これ」と選べず答えられない時期が長く続きました。
そんな中、クリエイトの現場で振付、演出アシスタントとしても携わらせていただくようになり演出的な目も自然と培われ、今は歌もお芝居もダンスも、演出も振付もやります。
「これ」と言えるものも自分で作ればいいと思い、「多面体表現者」と名乗るようになりました。
オールマイティー、マルチ、捉え方は何でも良いのですが、多面体表現者の本質は違うところにあります。例えるなら、ダイヤのカット面を増やしていくことで、「無限の広がり」を意味する、エネルギーとしては最強の“球体”を目指していくことです。少し抽象的な表現ですが、橋渡し的存在となって、自身の表現はもちろん、あらゆるものがバリアを越えていくこと。様々なスタイルで表現してきたからこその多面的アプローチで、人・もの・空間の可能性を引き出し、繋いでいきたいと常々思っています。
表現者として人と人をつなげていくと言うことなんですね。ありがとうございました。
次回は、「 和装との関り 」について、お話を伺います。
(更新予定 11 / 7)
【 中村明日香 (なかむらあすか)】
●プロフィール 多面体表現者®︎ 玉川大学文学部芸術学科卒業。 音楽一家に育つ。 持ち前の音感の良さを生かし、芝居と歌などの「声」と、洋舞から日舞、フラメンコ、即興、コンテンポラリーなどの様々な「ダンス」のテイストを織り混ぜた、独自の多面体表現で空間を紡ぎ生みだす唯一無二の〈多面体表現者〉。 自ら演じる表現活動に加え、舞台やWEB、CMなど様々な媒体の振付家としても活躍中。 近年では、和歌と幻舞・音楽とが融合した和装オペラ白河ジャパネスク能/オペラ『恋歌舞SO-MON』(主演・振付)や、「わたしらしく輝く」をテーマにしたプロジェクト『Aging Gracefully』のWEBサイトに関わる。他、よさこいや合唱の振付・演出などにも尽力する。