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シリーズ和装の人たち コーチ「小堤明子」5

インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
前回に続き、コーチ・小堤明子さんにお話を伺います。

第5回目は、「 着物を着るようになってから変わったこと」についてお聞きしました。

着物を着るようになって、何か変化はありましたか?

姿勢がしっかりして、腰が安定します。あと、立ち居ふるまいが変わってきます。着物は袖がついているので、ガサガサと動けないですよね。足元も、裾が気になるので、全体的にゆっくりと動くようになりますが、やはりいちばん違うのは、気持ちの面ですね。

洋服のときは、ごく普通の気持ちですが、着物を着ているときの自分は、いつもと違う存在だという意識がすごく高まります。ふだん着る着物や、綿の素材のときはそのような気持ちにはならないのですが、やはり、絹の着物を着ると、着物に応じた立ち居ふるまいになってきますね。

前回にもお話ししましたが、自信が持てて、とてもいい状態になります。きちんとした席には着物を着て出かけますから、洋服を買う必要性もなくなってきました。また、連続する集まりなどでも、続けて同じ着物を着ていっても大丈夫なんです。帯や帯留めを少しずつ変えたりはしますが、同じ着物でも、不思議と気にされる方はいませんね。そこが、洋服と違うところかもしれません。

着物には、メリットが多いのですね。ありがとうございました。

次回は、「 着物を着たときの周囲の反応 」についてお聞きします。
(更新予定 10 / 3)

【小堤 明子(こづつみ あきこ)】

●プロフィール 慶應義塾大学理工学研究科卒業後、精密機器メーカーに勤務。 2013年、17年間務めた会社を退職。 同年から、陸前高田応援団という名前で岩手県陸前高田市の東日本大震災からの復興を応援している。 2014年、コーチングで自らの人生が大きく変わる経験をし、2016年プロコーチとなる。 2017年、プロコーチ養成講座「2017年度下期 苫米地英人アカデミー」修了。 現在、プロコーチとして、セミナー講師、お茶会、パーソナルセッション等を行っている。

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