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シリーズ:和装の人たち 和装コンサルタント 「上杉惠理子」 5

前回に続き、和装イメージコンサルタント・上杉惠理子さんのお話をご紹介します。

今回は、 着物の購入先について伺いました。

着物はいつもどちらで購入されるのでしょうか?

実は私、袷(あわせ)の着物はほとんど自分で買ったことがありません。母が和裁士でしたので、母が仕立てた小紋から訪問着まで一とおりあります。また、「うちに着ていない着物があるので、着ていただけませんか」と、ご近所の方からお譲りいただくこともあります。 こうして受け継いでいけるのは絹の着物だからこそで、本当に着物はすばらしいですよね。私は着物ビギナーさんには最初、色無地の着物を選び、帯を変えてコーディネートすることをお勧めしています。 さらに同じ着物と帯の組み合わせに、帯締めと帯揚げの色を変えてみると、何十パターンも着回しができます。 色無地は特に絹のよさが出るようで、着る場所の照明や光の加減によって、まるで別の着物のように印象が変わることも楽しみの一つですね。
私は、着物は最高の自己表現ツールだと考えているので、ユニークな柄の帯を買うことが多いですね。 イベントなどでよく締めるサファリ柄の帯は、浅草の「はんなり」さんで一目ぼれした染め帯です。「銀座もとじ」さんでは、作家さんの個展で、制作過程のお話を直接伺ってから選べるところが楽しみです。「たんす屋」さんのリサイクルで、珍しい帯と出会えることも。夏の麻の着物は、木綿など太物専門の「染織こだま」さんで選び、仕立てていただきました。コンセプトが明確な着物専門店が増えているので、いろいろなお店のアイテムを自分らしく着こなしていくのが楽しみです。

着物に合わせて帯を購入されて楽しまれているのですね。
ありがとうございました。


次回は、「 和装コンサルタントをする前の仕事」について、伺います。
(更新予定 8/27)

【上杉惠理子】

『和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜』主宰。日本初の和装イメージコンサルタント。ぽっちゃり体型と黒い服ばかり着るファッションセンスの無さという外見コンプレックスを、きもので解消し、きものの魅力にのめり込む。ひとりひとりの魅力を引き出す最強の自己表現ツールとして、きものの選び方やコーディネート、着方などを提案している。

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