


シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」4

シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」3

前回に続き、和装イメージコンサルタント・上杉惠理子さんのお話をご紹介します。
今回も、“和装イメージコンサルタント”についてお聞きしました。
“和装イメージコンサルタント”とは、具体的にはどのようなお仕事なのでしょうか?
私は、着付け師の資格は持っていないんです。ですから、成人式の着物や花嫁衣裳などの着付けはできません。呉服業界の経験もないですから、そのような中で信頼を得ていくのには苦労しました。前回もお話ししましたが、これまで着物をトータルで着こなすための講座はありませんでした。普通の着付け教室ですと、最終的には“花嫁衣装を着付ける”など「着付け方法」を極めるか、もしくは“組み紐を作成する”といった「ものづくり」に進むか、どちらかのゴールでした。私の講座では、自分に似合う着物は何か、着物を着こなして自分はどうなりたいかを知るところから始まります。そして、着物の専門用語と、コーディネートのポイントやTPOに合わせた着物の選び方を勉強していきます。そして、上手にお買い物をするための「ショップリスト」を作成して情報をお渡ししたり、時には一緒にお買い物に行ったり、必要であればご自宅に伺ってタンスの中の着物を開けたりしています。もちろん、着物に合わせたヘアメイクも講習します。最後は、撮影をして、ポージングや立ち居振る舞いのことまでお教えしています。こうして自分の想いや意思を込めて着物を着こなせると、ただ楽しみで着るだけでなく、お仕事やライフワークにも広く着物を生かせるようになるのです。
ひと言でコンサルタントといっても、かなり広範囲にわたるのですね。ありがとうございました。
次回も、「着物とのおついあいのきっかけ」について、伺っていきます。
(更新予定 7/30)
【上杉惠理子】
『和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜』主宰。日本初の和装イメージコンサルタント。ぽっちゃり体型と黒い服ばかり着るファッションセンスの無さという外見コンプレックスを、きもので解消し、きものの魅力にのめり込む。ひとりひとりの魅力を引き出す最強の自己表現ツールとして、きものの選び方やコーディネート、着方などを提案している。