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シリーズ:和装の人たち 和装コンサルタント 「上杉惠理子」10

前回に続き、和装イメージコンサルタント・上杉惠理子さんのお話をご紹介します。

今回は、これからの活動 についてお聞きします。

今後、どのような活動を展開していくご予定ですか?

着物を一反作るのに、どれだけの工程が必要なのか……。一般消費者のリテラシー(理解度)が、まだまだ低いので、まず、私のところの生徒さんからリテラシーを上げていきたいですね。また、着物は、“自分が落とすお金が生産者さんへ行くようなところ”で買いたいです。産地を支えられるように。

つまり、自分が使ったお金で、産地を応援する……。私は人生を懸けるに値するテーマだと思っています。着物は、セルフイメージ、メンタル、エコロジー、伝統技術といった面で、いくらでも広がっていきます。着物を1,000年以上作ってきてくれた日本文化に感謝しかありません。

今の着物業界は、縮小したのではなく、着物を着たことがない人ばかりなので、潜在顧客は伸びしろしかない業界だと思っています。業界的に見ると、危機的な状況ではあるのですが、地道に伝えていけば、多くの方々の理解を得られると思っています。今後、着物の文化を、どんどん広げていけるようになりたいです。

着物文化のますますの発展のため、大いにご活躍ください。ありがとうございました。

【上杉惠理子】

『和創塾〜きもので魅せる もうひとりの自分〜』主宰。日本初の和装イメージコンサルタント。ぽっちゃり体型と黒い服ばかり着るファッションセンスの無さという外見コンプレックスを、きもので解消し、きものの魅力にのめり込む。ひとりひとりの魅力を引き出す最強の自己表現ツールとして、きものの選び方やコーディネート、着方などを提案している。

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