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シリーズ和装の人たち 俳優「慈五郎」9

インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
前回に続き、バンド“破天航路”のステージで殺陣、剣舞を披露するなど広く活躍中の、慈五郎さんのお話をご紹介します。

今回は、「着物の面白さ」についてお聞きしました。

慈五郎さんは、着物のどんなところに魅力を感じていますか?

着物には、むだがありません。すべてに意味があります。帯の結び方一つとっても、さまざまな結び方がありますし、男性と女性、関東と関西でも違ったりします。知れば知るほど、“遊び”がいっぱいあるというか、奥の深さを感じますね。

例えば、女性の着物は、脇の部分が開いています。この部分を“身八つ口”というのですが、男性の着物にはありません。この“身八つ口”が何のためにあるのかというと、「後ろから抱きついて、“身八つ口”から手を入れて、乳を揉むため」という俗説があります(笑)。これはあくまで俗説で、実際は、通気性をよくしたり、着物の丈を内側から調整するためにあるのですが、私は俗説を支持したいですね(笑)。だって、おもしろいじゃないですか。
とにかく、着物の持つ奥深さ、それが私にとっての魅力ですね。


おもしろい俗説があるのですね。ありがとうございました。

次回は、「これからの抱負」についてお送りします。
(更新予定8/22)   

【慈五郎】

1981年10月19日 A型 2002年 銀座博品館劇場での舞台『丹下左膳』にて初舞台を踏む。 2006年に演劇パフォーマンスユニット THE☆JACABAL’Sを立ち上げ時代劇を中心に公演を打ち最近ではアメリカのノースカロライナ州で行われるアニメイズメントに毎年ゲスト参加やマッスルミュージカルなどにも出演。 2016年には作曲家でありベーシストのSADAと 生バンドと殺陣や剣舞や日本舞踊によるパフォーマンスチーム破天航路を結成。 フランス イギリス 中国 ニュージーランド等 国内外問わず活動の場を広げる一方で俳優として映画『キングダム』やTVドラマ『BG~身辺警護人~』『アカギ』『大全力疾走』など映像の作品にも活躍の場を広げている。 2019年 10月2日~6日では主演舞台『道雪』が決まり現在注目の1人。

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