


シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」4

シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」3

和装のバッグなどのデザイナーとしても活躍されている泉千景さんにお話を伺いました
今回も、前回に引き続き「作品の製作について」のお話をお聞きします。と思います。
泉さんは、和装バッグの製作は何年ぐらいされているのですか?
6〜7年になります。
前回お話ししましたが、ディスプレイなどの仕事柄、塗装も自分で行いますので、バッグのコーティングもいろいろ試しながらやってきました。
そうしたら、思ったよりうまくできてしまったので(笑)、そのままずっと製作しています。
お作りになる作品は、どのようなものが多いのですか?
やはり多くはバッグですね。
お客さんから素材を預かって作ったりもします。
あるお客さんは、着物の柄がすごく気に入っていて、実家に置いておいたら、お母さんがリメイクしてクッションを作り、それをまたほどいて、別のものにリメイクしたりを繰り返していたのですが、生地も弱ってきたので、「やはり好きな柄だから、最後はバッグにしたい」との依頼を受けて製作したものもあります。
このように、形を変えて残していける素材が絹ですよね。
作品を作るときのこだわりを教えてください。
本業がデザイン業なので、生地の柄を見て、バッグの大きさを決めます。そして、生地の持っている柄を生かせるレイアウトを考えます。
“柄を生かせる形・デザイン” にこだわっています。
ですから、お客さんが小さめのバックを希望されても、柄を生かすために、大きめのバッグの提案をしたりする場合もあります。
あくまでも“柄を生かす”というのがポイントなのですね。ありがとうございました。
次回(最終回)は、泉さんからのメッセージをお届けします。
泉千景さん プロフィール
和装小物制作デザイン
アートディレクター、着付け技能士 泉千景デザイン事務所代表
武蔵野美術短期大学 卒業
伊勢丹新宿店、西武百貨店等のウィンドーディスプレイデザイン、広告、カタログ、ステーショナリーメーカーの商品開発等のディレクション、デザインを手がける。 「ないものはつくる」が信条。
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