
2020年11月11日
シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」最終回
「和装の人たち シーズン2」の3人目は、加賀ゆびぬき講師で絹...
インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
ひき続き、舞踊家「桐崎鶴女」さんへのインタビューです。
地唄舞についてもう少し詳しいところをお聞きしました。
「踊り」と「舞」の違いとはなんでしょうか
「日本舞踊」は、大きく二つに分かれ、関東のものは「踊り」、関西のものは「舞」と言われています。特徴としましては、「地唄舞」はお座敷というお客様が近い場所で舞われてきましたので、動きが少なく、繊細な振りがついているものと思っていただければよろしいかと思います。
一方、「踊り」は歌舞伎舞踊などに代表されるような、一般的に唄方や三味線方が大勢いらして、大きな舞台で華やかに踊られるものをイメージして頂けますと違いがわかり易いかと思います。「地唄舞」の場合は、結界としての燭台の明かりだけを舞台装置として、屏風や襖を背景に、一人の地方さん(じかた。舞踊の音楽を受け持つ人)の唄と三絃に合わせて一人の舞い手で披露するという、比較的静かなものとなります。
ありがとうございます。
次回は実際の舞踊中の衣装についてお聞きした内容をお送りします。
(更新予定5/28)
【桐崎鶴女】
地唄舞上方舞舞踊家「閑崎ひで女」に師事、名取を許される。早稲田大学大学院にて舞踊研究を経て「世界のダンスⅡ」にて東京の地唄舞について執筆。東京・自由が丘、日本橋にて教室を主宰。コレド室町、三越カルチャーサロン等にて講座を開催するなど舞踊公演多数出演。地唄舞の技法を解きほぐして解釈するなどして、東京で継承されてきた地唄舞の研鑚・継承・普及に取り組んでいる。