


シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」4

シリーズ和装の人たちシーズン2 加賀ゆびぬき講師・絹糸アクセサリー作家「千明 幸代」3

インタビューを通じて和装の着こなし方、素材として絹の素晴らしさ、日本の伝統についてお伝えして行きます。
第1回シリーズは、舞踊家「桐崎鶴女」さんに伝統文化に関する考え方や着物で過ごすコツなどを聞きました。
初回の今回はまず桐崎さんの「地唄舞」についてです。
地唄舞について詳しくお聞かせください。
地唄舞はもともと関西のものですが、私の“師匠の師匠”が昭和に入るあたりから大阪に通われ、その後大阪の師匠も新橋に教えにいらっしゃり、今では東京の地唄舞として定着しています。昭和30〜40年代には、武原はんさん、神崎ひで先生が人気舞踊家として一世を風靡しました。近年では、武原はんさんから受継がれた曲を坂東玉三郎さんが、時折披露しておられます。
私が日本舞踊を始めたのは、3歳のときでした。当時お隣のお婆様がたまたま教えていらしたので、遊びに行きがてらお習いしたのがきっかけです。その後一度は遠ざかっていたのですが、学生のときに母と地唄舞を見る機会がありました。その、あまりの品のよさと、何か抽象的で奥深い魅力を感じまして、自分もやってみたいと思い母に話したところ「経済的に独立してからにしなさい」と言われましたので就職してから入門したわけです。
ありがとうございます。
次回は「地唄舞」についてもうすこしお聞きします。
(更新予定5/24)
【桐崎鶴女】
地唄舞上方舞舞踊家「閑崎ひで女」に師事、名取を許される。早稲田大学大学院にて舞踊研究を経て「世界のダンスⅡ」にて東京の地唄舞について執筆。東京・自由が丘、日本橋にて教室を主宰。コレド室町、三越カルチャーサロン等にて講座を開催するなど舞踊公演多数出演。地唄舞の技法を解きほぐして解釈するなどして、東京で継承されてきた地唄舞の研鑚・継承・普及に取り組んでいる。