純国産宝絹

絹にまつわる「ヒト」「コト」「モノ」

SEASON 3-2. 富岡製糸場の「コト」

明治5年(1872年)、日本の近代化を目指して創建された富岡製糸場。平成26年6月には世界遺産にも登録されたすぐれた文化遺産ですが、内部では富岡シルクブランド協議会の窓口を担う富岡市の富岡製糸場戦略課が群馬県産の生糸の未来のために、日々さまざまな取り組みをしています。

上の写真に写るラベルは「富岡シルクプラチナマーク」と呼ばれる認証ラベルです。 年2回開催される富岡シルクブランド認証委員会で認められた商品にだけ「ぐんま200」という群馬県産の生糸を提供し、その生糸で作った製品に「プラチナマーク」を付与して販売することができます。
この認証制度は、他のシルク商品との差別化を図り、ひいては、地域の養蚕の振興や純国産生糸の継承と発展に貢献することを目指して、富岡シルクブランド協議会が3年前に開始しました。
このマークの裏側を見ると消費者にはその製品がどこで誰によって作られたかが分かります。それは同時に、メーカーや販売者が品質にしっかり責任を負うことでもあります。
この認証制度によって、富岡シルクブランド協議会は富岡シルクを品質面からもしっかりとブランド化しようとしているのです。

2018年3月15日、「明治150年記念 絹のみち広域連携プロジェクト シンポジウム~富岡製糸場から繋がる絹産業の未来~」と題したシンポジウムが盛大に開催された。

また富岡製糸場では「場の力」を生かして、養蚕や絹産業についてのセミナーやシンポジウムも開いています。写真は平成30年3月に、製糸場のシンボル「東置繭所」で開催された関東経済産業局主催によるシンポジウムの様子です。当時、富岡市は全国32の自治体が加入するシルクのまちづくり市区町村協議会」という団体の事務局(会長市)を担っており、そうした縁もあり、シンポジウムには全国のシルク関係自治体の担当者が来場しました。富岡製糸場を有する富岡市は養蚕や絹産業に関係する自治体や団体のリーダー的存在でもあるのです

アートディレクション:副田高行氏、写真:藤井保氏、コピーライティング:照井晶博氏のコラボでできたブランドブックは2年越しの大作。

そして平成30年3月にもう一つ大きなできごとがありました。2年越しで制作していた富岡製糸場のブランドブックが発行されたのです。日本を代表するアートディレクター、写真家、コピーライターがタッグを組んで作ったこの本は、富岡製糸場の過去、現在、未来をアーティスティックに表現して、見る人を富岡製糸場の世界へと誘います。 製糸場を訪れた人が持ち帰り、そこでまた違う人の感動を呼び、富岡製糸場への共感の輪が広がっていくことを予感させてくれるすぐれたアーカイブが生まれたのです。

次回は富岡製糸場の「モノ」。純国産絹で作られた商品についてご紹介します。


富岡製糸場 住所:〒370-2316 群馬県富岡市富岡1−1
☎ 0274-67-0075
http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/