純国産宝絹

絹にまつわる「ヒト」「コト」「モノ」

SEASON 2-1. 伊と幸の「ヒト」

純国産繭から生まれた白生地「松岡姫」で知られる、京都の白生地メーカー「伊と幸」は、日本古来の優良品種を守り、現代のきものシーンに積極的に活用する取り組みを続けています。その中心にいる人たちを訪ねました。

日本でも屈指の白生地メーカー「伊と幸」の社長であり、平成8年に父が始めた純国産絹に対して、娘としてまた後継者として、人一倍強い思い入れを持っている北川幸さん。「繭から糸、そして白生地まで一貫した純国産品ブランド『松岡姫』を作り、日本の繭の良さを後世に伝えようとした父の志と、それをちゃんとかたちにして発展させてきた伊と幸の頑張りをとても誇りに思っています」と言います。
純国産絹への情熱は、3年前に社長に就任してから、ますます強くなっているそう。「今や国内使用量の0.2%にしか過ぎない純国産絹ですが、風合いといい発色といい、こんなに素晴らしいものを絶対に守ってみせると思っています」。

紋図制作担当:伊藤伸さん

そのために今、一生懸命に取り組んでいるのが「チームづくり」。養蚕、製糸、製織、染めとそれぞれの分野において卓越した情熱と技術を有する人や企業とチームを組んで、確かな信頼関係の中でものづくりをすることで貴重な純国産絹を最も生かす道を探っています。
と同時に、北川社長は、社内においても「チーム伊と幸」を作りパワーアップを図っています。
そのメンバーの一人が紋図制作を担当する伊藤伸さん。経理担当として入社した伊藤さんは、北川社長の「できるだけ社内で何でもできるような体制にする」という考えに共感して、紋図制作を一から学びました。

若手図案家:廣田真理子さん

高校から日本画を学んできた腕と感性を生かして、伊と幸オリジナルの白生地の地紋を描く若手図案家の廣田真理子さんも「チーム伊と幸」の重要な戦力。
「筆が使える人をと、望まれて入社したことは私の誇りと自信です。もっと期待に応えたいと思い、きものに関する知識を総合的に深めて、白生地作りに還元したいと思い、いろんな研修プログラムにも積極参加しています」と言います。

社内外で「チーム伊と幸」の人たちが固く結ぶ絆は、純国産絹をしっかりと「今」に繋ぎとめ、さらに力強く「未来」へと導いてくれる命綱になるかもしれません。

次回は伊と幸の「コト」。純国産絹に関する活動やイベントについてお届します。


株式会社伊と幸 住所:〒604-8176 京都市中京区御池通室町東入る竜池町448-2
☎ 075-254-5884
http://www.kimono-itoko.co.jp